ガガンボ科に属する昆虫の総称で、外見は蚊に似ているが体が大きく、人を刺して吸血することはない。脚が非常に長くて弱いため、容易に取れやすい特徴を持つ。カトンボとも呼ばれ、主に夏に見られる。
蚊柱とは、夏の夕方に蚊が群れをなして垂直方向に飛び交い、その集団が空中に柱のように見える現象を指す。特に水辺や薄暗い場所で観察され、「蚊柱が立つ」などの表現で用いられる。
蚊帳とは、蚊などの害虫を防ぐために寝床の上に吊り下げて用いる、麻や木綿などの網状の寝具を指す。四隅を紐で吊るして使用し、夏の季語としても用いられる。また、「蚊帳の外」という表現で、仲間外れにされることを意味する慣用句にもなっている。
ユスリカ科に属する昆虫の総称で、カに似ているがより小型であり、人を刺して吸血することはない。夕暮れ時に群れをなして飛翔する習性があり、幼虫は「あかむし」や「ぼうふら」と呼ばれ、釣りの餌として利用される。世界中に広く分布している。
蚊虻は蚊と虻を指す語で、小さく取るに足らないものの喩えとして用いられる。
蚊雷とは、大群をなした蚊が飛びながら発する羽音が、雷鳴のように大きく聞こえる様子を表す語である。
秋口に活動する蚊を指し、夏の最盛期を過ぎて勢いが衰えた状態を表す。残る蚊や後れ蚊とも呼ばれ、晩夏から初秋にかけて細々と飛び回る様子を捉えた表現である。
ヌカカ科に属する小型の昆虫の総称で、主に水辺に生息する。体長は約二ミリメートル程度の黄褐色をしており、夏期に活動が活発になる。人を刺す性質があり、刺されると強いかゆみを伴う。
蚊母樹はマンサク科の常緑高木で、暖地の山地に自生する。樹高は約二十メートルに達し、葉は厚みのある長楕円形をしている。春には深紅色の小さな花を咲かせ、材質は堅牢なため家具などの用材に利用される。名称は漢名に由来する。
蚊母鳥はヨタカ科に属する夜行性の鳥を指し、その名は蚊などの昆虫を捕食する習性に由来する。夕暮れから活動を始め、独特の鳴き声と飛翔姿から怪鴟とも呼ばれる。
羽斑蚊はカ科の昆虫の一種で、体長は約五ミリメートル程度である。翅に黒褐色の斑紋を持つ特徴があり、静止時には尾部を上げた姿勢をとる。雌の一部はマラリアを媒介することが知られており、「翅斑蚊」と表記されることもある。
飛蚊症は、視界に蚊や糸くずのような浮遊物が漂って見える症状を指す。これは主に眼球内の硝子体に生じた混濁が網膜に影を落とすことで起こり、加齢や近視に伴って現れることが多い。
翅斑蚊はカ科に属する昆虫の総称であり、羽に斑紋があることが名称の由来となっている。
豹脚蚊はカ科の昆虫の総称で、その名は脚に豹のような斑紋があることに由来する。藪蚊とも呼ばれる。
蚊喰鳥はコウモリの異称である。その名は、蚊などの小さな昆虫を空中で捕食する習性に由来し、特に夏の夕暮れ時に飛び回る様子から夏蝠とも呼ばれる。
蚊虻走牛とは、小さな虫である蚊や虻が牛を走らせるという意味から、わずかな刺激や小さな力でも、それが適切に加われば大きなものを動かすことができるというたとえを指す。『説苑』「談叢」に由来する四字熟語である。
蚊虻之労とは、蚊や虻のような小さな虫が払うわずかな労力を指し、取るに足りないほどの微小な働きや努力を意味する。『荘子』に由来する四字熟語で、物事の影響や貢献が極めて小さい様子を表す際に用いられる。
蚊が牛を噛むという意味から転じて、大きな相手に対して小さな者が挑む様を表す。力の差が大きく、効果がほとんどないことの喩えとして用いられる。
朝蠅暮蚊とは、朝は蝿が多く、夕方は蚊が多いという意味で、一日中うるさいものや煩わしいものに悩まされる様子を表す四字熟語です。韓愈の「雑詩」に由来し、絶え間なく続く不快な騒ぎや、しつこくまとわりつく厄介ごとを喩える際に用いられます。
「聚蚊成雷」は、小さな蚊が集まってその羽音が雷のように轟くという意味から、些細なことでも数多く集まれば大きな影響力を持つようになることを表す四字熟語です。また、取るに足らない者たちが集まって騒ぎ立てる様子を喩える場合にも用いられます。