蓬艾は蓬すなわち蓬草の別称であり、菊科に属する多年草である。その葉は香りが強く、古くから薬用や食用に用いられ、また蓬餅などの材料としても知られる。
蓬戸とは、蓬(よもぎ)で編まれた粗末な戸を指し、転じて質素で簡素な家屋や粗末な住まいを意味する。
蓬矢とは、蓬の茎で作られた矢のことで、古代中国の風習に由来する。男子の誕生を祝う儀式で用いられ、邪気を払い、子供の健やかな成長と将来の志を四方に示す意味が込められている。
蓬頭とは、蓬(よもぎ)のように乱れぼさぼさとなった髪の様、あるいはそのような頭の状態を指す。転じて、髪が整わずだらしない風貌を表す語である。
蓬髪とは、蓬のように伸び放題で乱れ、手入れされていない髪の様を指す。長く伸びてまとまりがなく、もつれた状態を表し、蓬頭とも呼ばれる。
風が勢いよく吹く様子を表し、また煙などが盛んに立ち上るさまを指す。
蓬生とは、蓬(よもぎ)などの草が生い茂り、手入れされずに荒れた土地の様子を指す。特に春の頃に草が勢いよく伸びる情景を表す語である。
麻の中に生える蓬は、麻に混じって自然に真っ直ぐに育つことから、人は良い環境に身を置くことで自然と良き方向に導かれるという喩え。特に教育においては、良好な環境の重要性を示す。『荀子』勧学篇に由来する。
蓬頭乱髪とは、髪がぼうぼうと乱れ、整っていない様子を表す四字熟語である。特に手入れをせずに伸ばし放題にした髪の毛を指し、身だしなみを顧みない無精な状態や、慌てふためいた様子を形容する際に用いられる。
蓬頭垢面は、蓬のように乱れた髪と垢のついた顔を指し、身なりをまったく気にかけない無頓着な様子を表す四字熟語である。『魏書』封軌伝に典拠を持ち、「ほうとうくめん」とも読まれる。
「敝衣蓬髪」は、破れてぼろぼろになった衣服と、蓬のように乱れ汚れた髪を指す四字熟語で、身なりを全く構わないみすぼらしい様子を表す。「敝衣」は傷んだ衣服、「蓬髪」は乱れくしゃくしゃになった髪の意であり、「敝」は「弊」とも書かれる。
桑蓬之志とは、男子が遠く四方へ遊学して見聞を広め、立身出世を目指す志を指す。桑の弓と蓬の矢を用いた古礼に由来し、『礼記』射義篇に記される故事に基づく。
古代中国において、男子が生まれると桑の木で作った弓と蓬の茎で作った矢を用いて天地四方を射る儀式を行い、将来の活躍と大志を抱くことを願った故事に由来する。転じて、男子が遠大な志を立てること、またその志そのものを指す四字熟語である。