鼻の先端の左右にある膨らんだ部分を指す。不満や怒りを表す際に「小鼻をふくらませる」などの表現で用いられる。
非常に残酷で悲惨な様子を表し、見るに堪えず心を痛めるような状況を指す。特に「酸鼻を極める」という形で用いられ、そのむごたらしさが頂点に達していることを強調する表現である。
鼻から出入りする息を指す。また、転じて人の意気込みや気勢を表し、特に「鼻息が荒い」という表現で、意気込みが激しい様子を意味する。
下駄や草履などの履物において、足の親指と人差し指の間にかけて履物を保持するための帯状の部分を指す。多くは布や革で作られ、履物の台と結びついている。
鼻孔とは、鼻の左右に開いた二つの穴を指す。鼻腔の外部への開口部であり、呼吸や嗅覚に関わる器官である。
ある物事を最初に創始し、その分野や流派の源流となった人を指す。始祖や元祖と同義であり、中国の史書『漢書』に由来する。「鼻」には「最初」の意味が含まれている。
鼻の先端が前方に突き出し、下方に向かって曲がっている形状を指す。鷹の嘴に似た特徴を持つことから、鷲鼻とも呼ばれる。
鼻茸とは、鼻腔内の粘膜が炎症を起こし、それが増殖してできる良性の腫瘤状の病変を指す。
鼻の上部中央を縦に走る隆起した部分を指す。鼻筋や鼻柱とも呼ばれ、顔の立体感を形作る重要な部位である。
鷲の嘴のように鼻筋が高く突出し、先端が下方へ鋭く屈曲した鼻の形状を指す。鉤鼻とも呼ばれる。
ゾウムシ科に属する甲虫の総称で、口器がゾウの鼻のように長く伸びている特徴を持つ。植物を食害する害虫として知られ、世界中に分布している。「象鼻虫」の表記は漢名に由来する。
鼻下長とは、女性に甘くだらしない態度をとる男性を指す言葉である。女性にべたべたとまとわりつく様子や、女好きな性質を表し、鼻の下が伸びたような表情から連想された表現である。
阿鼻地獄は仏教における八大地獄の一つで、最も底深くに位置し、あらゆる苦しみが絶え間なく続く最も過酷な地獄とされる。サンスクリット語「アヴィチ」の音訳「阿鼻」は「絶え間ない」を意味し、そこに堕ちた者が途切れることなく責め苦を受ける様を表す。転じて、耐えがたいほどの悲惨な状況や苦痛に満ちた境遇を喩える表現としても用いられる。
阿鼻叫喚は、仏教における最下層の地獄である阿鼻地獄に由来し、極めて悲惨な状況で人々が泣き叫び救いを求める様子を表す。転じて、戦災や大災害などで混乱し、人々が悲鳴をあげて逃げ惑うような修羅場や、非常に騒がしい状態を指して用いられる。