団扇(うちわ)と同じく、手で扇いで風を起こす道具を指す。主に竹やプラスチックの骨組みに紙や布を張り、柄が付いた形状をしている。
イタヤガイ科の二枚貝で、海底の砂地に生息する。殻は大きく扇形を呈し、養殖も盛んに行われている。食用として珍重され、特に貝柱が大きく美味である。夏の季語として用いられ、「帆立貝」とも表記する。
秋になって涼しくなると、もはや用をなさずに捨て置かれる扇のこと。そこから転じて、時節外れで必要とされなくなった物事や、愛情を失って顧みられなくなった人の喩えとして用いられる。
軍扇とは、かつて武将が戦場で軍勢を指揮する際に用いた扇子の一種である。通常、骨組みには鉄が用いられ、漆を塗った紙が張られている。表面には日輪、裏面には月の図案が描かれることが多く、戦陣における采配の道具として機能した。
扇子とは、扇の一種であり、通常は扇よりも小型のものを指す。
張扇は、扇骨の外側に紙を貼り付けた扇子の一種で、講談師が調子を取るために台を打ち鳴らす際に用いられる。
麾扇は、大将が戦場で軍隊を指揮する際に用いたうちわ形の道具を指す。軍配うちわとも呼ばれ、その形状や振る舞いによって進退や攻撃の合図を伝える役割を担った。
檜扇とは、ヒノキの薄板を用いて作られた扇を指す。また、アヤメ科の多年草の名称でもあり、その葉は剣状で根元から扇状に広がる。夏には斑点のある黄赤色の花を咲かせ、球形の黒い種子は「ぬばたま」と呼ばれる。別名をカラスオウギともいい、「射干」の字を当てて表記することもある。
山地から平地へと流れ出る河川が、その勾配が緩やかになる地点において運搬してきた土砂が堆積することによって形成される、扇形を呈する地形を指す。
渋団扇とは、柿渋を塗り重ねて仕上げた丈夫な実用団扇を指す。赤褐色を帯びたその表面は強靭で、主に炉の火を起こす際の送風や、日常のあおぎ涼む用途に用いられる。
夏鑪冬扇とは、夏の火鉢や冬の扇のように、季節はずれで役に立たないもののたとえです。時機を失して無用なものや、状況にそぐわないものを指す四字熟語で、『論衡』に由来します。
冬扇夏鑪とは、冬の扇や夏の炉のように、季節外れで役に立たないもののたとえです。また、時機を失して無用となったものや、そのような人を指すこともあります。『論衡』に由来する故事成語で、時宜を得ないことの愚かさを表しています。
団雪之扇とは、『文選』所収の班婕妤「怨歌行」に詠まれた「団らんの雪の如き扇」に由来する四字熟語で、潔白で清らかな円形の扇を指す。後に、夏の盛りに用いられ秋に捨てられる扇の運命から、寵愛を失った女性の悲哀や、人の情けの移ろいやすさを象徴する比喩としても用いられるようになった。
扇枕温衾とは、親孝行の極みを表す四字熟語である。夏には枕を扇いで涼しくし、冬には布団を温めて暖かくするという、子供が親の安楽を心から思いやり、細やかな気配りをもって世話をする様子を意味する。中国晋代の王延の故事に由来し、孝行の模範として伝えられる。
扇影衣香は、貴婦人たちが多く集まる優雅な会合の様子を表す四字熟語である。扇の影が揺らめき、衣装から漂う香りが立ち込める情景から、身分の高い女性たちの華やかな社交の場を雅やかに描写した表現である。