灰を敷き詰めた器に炭火を熾し、主に室内で暖を取るために用いる道具。手や体を温めるほか、湯を沸かすなどの用途にも使われる。冬の季語としても知られる。
皿鉢とは、浅くて大きな磁器の皿を指す。特に土佐地方の名物料理を盛り付ける器として知られており、「浅鉢(あさはち)」が「さはち」と転じ、さらに「さわち」となったものとされる。
乳鉢は、薬品や食材を乳棒で搗き潰したり混ぜ合わせたりするために用いる容器で、陶磁器やガラス、石などで作られています。
砂鉢は浅くて大型の磁器の鉢を指し、主に「砂鉢料理」のように盛り付け用の器として用いられる。語源は「浅鉢(あさはち)」が転じたものとされ、表記としては「皿鉢」と書くこともある。
鉄鉢とは、僧侶が托鉢の際に使用する容器であり、応器とも呼ばれる。
甲鉢は兜の頭部を覆う部分を指す。また、その形状に似た大きなどんぶり鉢を指すこともあり、表記としては「兜鉢」と書く場合もある。
御鉢は飯櫃を指すほか、火山の火口を意味し、そこから順番や回り持ちの意にも用いられる。例えば「御鉢が回ってくる」とは、順番が巡ってくることを表す。
托鉢とは、修行僧が鉢を持って家々を訪れ、経文を唱えながら食糧や金銭の施しを受ける行いを指す。仏教における重要な修行の一環であり、単なる物乞いとは区別される。
匣鉢は、陶磁器を焼成する際に作品を保護するために用いられる粘土製の容器である。焼成中に灰や炎が直接触れるのを防ぎ、また作品の変形を抑える役割を果たす。
衣鉢相伝とは、師匠から弟子へと教えや技芸の奥義が継承されることを意味する四字熟語である。本来は仏教において、師が弟子に袈裟(衣)と托鉢の鉢(鉢)を伝える儀式に由来し、そこから転じて、学問や技芸などの真髄が師弟間で確かに受け継がれていく様子を表す。
僧侶が旅をする際の、極めて質素な身の回りの品を指す。一本の杖と、托鉢に用いる一つの鉢だけで、他に何も持たないことをいう。
三衣一鉢は、僧侶が所有するわずかな所持品を指す四字熟語である。三衣とは、王宮へ参上する際の衣、説法を聴く際の衣、日常の作業に用いる衣という三種類の袈裟をいい、一鉢は托鉢に用いる一つの食器を意味する。これらは僧侶の生活に最低限必要なものとされ、質素な修行生活の象徴ともなっている。