征旅とは、敵を討伐するために派遣される軍隊を指す。また、戦いを続けながら長い日数をかけて進軍する旅路のことも意味し、戦争に伴う遠征や行軍の様子を表す語である。
股旅とは、かつて博徒などが諸国を渡り歩いた旅のありさまを指す。特に江戸時代以降、賭博打ちが各地を転々としながら生活した放浪の様子をいう。この語は、股にかけて旅をするという字義から、定住せずに各地を移動する渡世の姿を表している。
軍旅とは軍隊を指し、特に戦場における軍隊を意味する。また、戦争そのものや戦闘状態を表すこともある。
師旅とは、古代中国の軍隊を指す語である。その由来は周代の軍制にあり、五百人を単位とする「旅」と、五旅からなる「師」という編成に基づく。後に、これらを総称して軍隊一般を意味するようになった。古典、特に『論語』などに見られる表現である。
旅籠とは、江戸時代などに街道沿いにあった簡素な宿泊施設を指し、旅行者が休息や食事をとる場所として利用された。また、旅の途中で馬の飼料や食料、日用品を運ぶための籠を意味することもあり、いずれも近代以前の旅行文化に関連する語である。
旅券とは、外国へ渡航する際に必要な公文書であり、所持人の国籍や身分を証明するものとして政府機関から発行される。一般にパスポートと呼ばれる。
旅先で感じる寂寥感や孤独な気持ちを指す。見知らぬ土地での物憂さや、故郷を懐かしむ心細さを含む。
旅装とは、旅行に際して身につける服装や、旅の準備として整える身支度のことを指す。
陸軍における部隊編制の単位で、通常は二つから三つの連隊を基幹として構成される。師団の下位、連隊の上位に位置する規模の戦術単位を指す。
逆旅とは、旅人を迎え入れる宿屋や旅館を指す語である。「逆」は迎える意、「旅」は旅人の意で、旅人を迎える場所という原義に基づく。
旅烏とは、定まった住処を持たずに各地を渡り歩く者を指す。また、他所から訪れた者を軽んじて言う語でもある。
「羇旅」は旅そのもの、あるいは旅人を指す語である。長く故郷を離れて他郷をさまよう旅、またそのような旅をする人をいう。「羈旅」とも表記される。
「一成一旅」とは、支配する領土が狭く、治める民も少ない状態を指す。ここでの「一成」は十里四方の土地を、「一旅」は五百人の兵士を意味し、ともに小さな規模を表す。『春秋左氏伝』哀公元年に由来する語で、ごくわずかな基盤から国を興すような状況をいう際に用いられる。
一旅中興とは、わずかな軍勢や勢力からでも、国や組織を再び盛り立てて復興させることを意味する四字熟語である。『春秋左氏伝』哀公元年に由来し、少ない手勢からでも中興の大業を成し遂げる可能性を表す。
万物逆旅とは、この天地世界を指す四字熟語である。万物が生まれ、滅び、また移り行く様子を、旅人が宿屋に立ち寄っては去ってゆくことに喩えた表現で、李白の「春夜宴桃李園序」に由来する。逆旅は宿屋の意。