古くから伝わる悪い習慣や制度を指すとともに、そうした因習に固執する考え方や態度そのものをも表す。時代遅れで融通のきかない様子をいう。
その時代に特有の弊害や悪習を指す語で、社会や制度の中に蔓延する欠陥や改善すべき問題点を意味する。
病弊とは、組織や制度などの中に潜み、その健全な機能を損なう有害な要素や状態を指す。長く続くことで弊害を生じさせるような、隠れた欠陥や悪しき習慣を意味する。
通弊とは、ある社会や集団において広く見られる共通の欠点や弊害を指す。時代や地域を問わず繰り返し生じる問題であり、改善が求められる悪しき傾向を意味する。
悪弊とは、社会や組織などにおいて長く続き、改善すべき悪い習慣や風習を指す。特に制度や慣行の中に根付いた弊害を意味し、改革や刷新の対象となることが多い。
言葉の使い方における不適切さや、誤解を招きやすい表現を指す。また、そのような表現によって生じる弊害や不都合を意味する場合もある。
弊履とは、すり減り破れた履物のことを指す。そこから転じて、価値を失い惜しむことなく捨て去るものの喩えとして用いられ、「弊履のごとく捨てる」などの表現で使われる。同じ意味で「敝履」と表記することもある。
弊屋とは、破れや損じた家を指す語である。また、自分の家をへりくだって言う場合にも用いられ、弊廬や拙宅などと同様の謙譲語としての用法を持つ。
弊社とは、話し手が自身の所属する会社を謙遜して指す表現である。取引先や顧客に対して用い、自社を低く扱うことで相手への敬意を示す役割を果たす。例えば「弊社の製品」のように、所有物や関連事項を述べる際に付随して使用される。同様の謙譲語として「小社」がある。
弊習とは、社会や集団において長く続いてきた悪い習慣や風習を指す。改善すべきものとして認識され、廃止や改革の対象となることが多い。
長年にわたって蓄積され、改善されることなく定着した悪しき習慣や制度上の欠陥を指す。社会や組織に深く根付いた問題で、一朝一夕には改め難い性質を持つ。
困弊とは、生活や経済状態が極度に苦しくなり、疲れ果ててしまう様子を指す。長引く困難や負担によって心身ともに消耗し、立ち行かなくなる状態を表す。
弊廬とは、損傷が激しく荒れ果てた家屋を指す。また、自らの住居をへりくだって言う際にも用いられ、謙遜の意を込めた表現である。
弊袴とは、長く使用されたために損傷し、破れた袴やズボンを指す言葉である。表記としては「敝袴」と書くこともある。
衣履弊穿とは、衣服や履物が擦り切れて破れている様子を指す。転じて、長い年月を経て物がすっかり使い古された状態や、人が貧窮して身なりがみすぼらしいさまを表す。『荘子』「山木」篇に由来する四字熟語である。
千金弊帚とは、たとえ粗末な帚であっても、それが自分のものであれば千金の価値があると感じるという意味で、物に対する愛情や執着を表す四字熟語です。後漢の光武帝が詔で用いた故事に由来し、自らの所有物を大切に思う心情を指します。