基本情報
意味
かわごろも、毛皮の衣、裘葛
読み方
音読み
訓読み
書き方
画数ごとの書き順
意味
1
獣の皮で作られた衣服。特に、暖かさを保つために用いられる毛皮の衣を指す。
2
伝統的に高貴な身分の人々が着用することが多く、豪華さや威厳を表す装飾的な意味合いを持つ。
3
比喩的に、高級感や贅沢さ、あるいはそれを象徴する人物や性格を表すこともある。
熟語
裘葛とは、冬に着る毛皮の衣と夏に着る葛の繊維で織った薄物の衣を指す。これらは季節に応じた衣服の代表として用いられ、転じて冬から夏までの一巡り、すなわち一年の歳月を意味する。例えば「裘葛を易う」という表現は、季節が移り変わり年を重ねる様を表す。
箕裘之業とは、祖先から代々受け継がれてきた家業を継承することを指す。『礼記』「学記」に由来し、子が父の仕事を継ぐという意味から、伝統や技芸を脈々と受け継いでいく営みを表す。
一裘一葛とは、一枚の皮衣と一枚の葛布の単衣を指す四字熟語で、身に着ける衣服が極めて少なく質素である様子から、貧しい生活の喩えとして用いられる。唐代の文人、韓愈の詩に由来する表現である。
晏嬰狐裘とは、『礼記』檀弓篇に由来する故事成語で、斉の宰相晏嬰が三十年もの間、一着の狐の皮衣を大切に着続けたという逸話に基づく。これは身分の高い者が質素倹約を実践することを表し、特に高位にある者の倹約や、物を大切に長く使い続ける美徳を称える際に用いられる。
「狐裘蒙戎」とは、狐の皮衣の毛が乱れている様子を表し、転じて富貴な身分の者が身なりを整えず乱行にふけることを指す。『詩経』に由来するこの語は、そうした振る舞いが国政の乱れを招く喩えとして用いられる。
黒貂の毛皮で作った上着を指す。『戦国策』趙策に由来し、戦国時代の縦横家である蘇秦が貧しい時期に着ていた粗末な衣服を意味する。後に転じて、貧しくて身なりが整わない様子や、学問を修めてもまだ出世できない境遇を喩える表現として用いられる。