巧拙とは、物事を行う際の上手さと下手さ、すなわち技量の優劣を指す語である。技芸や作品の出来栄えについて、その巧みさと拙さの両面を含めて言い表す際に用いられる。
拙悪とは、技巧が未熟で出来栄えが悪く、粗雑で劣っている様子を指す。特に芸術作品や文章など、一定の技量を要するものの質が低い場合に用いられる表現である。
かつて武士などが用いた一人称で、自分をへりくだって言う語。主に近世の武家社会で使われ、「それがし」と同様に謙譲の意を込めた自称として用いられた。
拙速とは、仕事の仕上がりが粗末ではあるものの、それを成し遂げるまでの速度が速いことを指します。完成の質よりも迅速さを優先する様子を表し、巧みではあっても遅いことを意味する「巧遅」と対比される概念です。
自分の家をへりくだって言う語。相手を敬い、自宅を控えめに表現する謙譲語として用いられる。
拙劣とは、物事のやり方や出来栄えが下手で劣っている様子を指す。技術や能力が十分でなく、仕上がりが粗雑で洗練されていない状態を表す。
ろうこうせいせつとは、巧みにやろうとしてかえってまずい結果を招くことを意味する四字熟語である。その出典は中国宋代の文人、黄庭堅の「拙軒頌」にあるとされる。
大巧若拙とは、真に優れた技量を持つ者は、その才能を誇示せず、むしろ素朴で拙いように見えることを意味する。『老子』に由来するこの言葉は、外見上の不完全さや単純さの中にこそ、高度な熟練や深い知恵が潜んでいるという思想を表している。
巧遅拙速とは、物事を完璧に仕上げようとして時間をかけ過ぎるよりも、たとえ出来栄えが多少粗くとも速やかに成し遂げる方が良いという考え方を表す四字熟語である。『孫子』に由来し、「巧遅は拙速に如かず」を略したもので、特に作戦や行動の機敏さを重視する兵法の教えとして知られる。
巧偽拙誠とは、表面上は巧みに見えても偽りに満ちたものよりも、たとえ拙くとも誠実さを備えたものの方が真に価値があるということを示す四字熟語である。『説苑』「談叢」に由来し、技術や表現の巧拙よりも、内実の誠意こそが重要であるという教えを伝えている。
挙止迂拙とは、立ち居振る舞いがぎこちなく、動作や応対が洗練されていない様子を表す四字熟語である。