丘陵が次第に低く平らになる地形の様子を指す。転じて、物事が徐々に衰微し廃れることを意味し、同義語に陵夷がある。
文章を書く速度が遅いこと。また、そのような性質や傾向を指す。速筆の対義語として用いられる。
遅延とは、予定されていた時刻や期限よりも遅れること、あるいはその状態を指す。物事の進行や到着が、当初の計画より後ろにずれ込む様子を表す。
遅明とは、夜が明けきらないうちの、まだ薄暗い時間帯を指す。夜明けの訪れが遅いという意味から、特に冬の早朝や、日の出前のほの暗い情景を表現する際に用いられる。
遅疑とは、物事に対してぐずぐずと疑い迷い、なかなか決断を下すことができない状態を指す。決断を先延ばしにする逡巡や躊躇と同様の意味を持つ。
遅参とは、約束の時刻や定められた時間に遅れて到着することを指す。特に、会合や式典などに遅れて出席する場合に用いられる表現である。
遅日とは、春の頃に日が暮れるのが遅く感じられる長い一日を指す言葉で、春の日長を表現する雅語である。
遅滞とは、物事の進行や手続きが予定よりも遅れたり、滞ったりする状態を指す。特に期限や期日に対して遅れが生じる場合に用いられ、事務や工事などの進捗が順調でない状況を表す。
遅遅とは、物事の進行がゆっくりとしていて、進み具合が緩やかな様子を表す。また、春の日が長くのどかに暮れていくような、時間の流れが穏やかで緩慢な情景をも指す。
頭の働きや動作が鈍く、機敏さに欠ける様子を指す。生まれつきの性質として、反応や理解が遅い状態を表す。
世俗の喧騒を離れ、静かに落ち着いた暮らしを営むことを指す。特に官職を退き、世を避けて閑居する状態や、そのような住まいを意味する。表記としては「棲遅」と書くこともある。
棲遅とは、世俗を離れて静かに暮らすことを指し、特に官職を退いた後に閑静な地でゆったりと時を過ごす様を表す。転じて、そのような隠棲の住まいそのものを意味することもある。
遅疑逡巡とは、物事を前にして疑い迷い、ためらってなかなか決断できず、実行に移せない様子を指す。判断がつかずにぐずぐずと躊躇するさまを表し、進捗が妨げられている状態にも用いられる。
遅暮之嘆とは、人生の晩年に至り、老いを感じて嘆く心情を表す四字熟語である。『楚辞』の「離騒」に由来し、日が暮れゆくように衰えゆく自らの境遇や、志半ばで時が過ぎ去っていく無念さを詠じた表現に基づく。
春の日が長く、暮れゆくのが遅い様子を表す四字熟語。のどかで穏やかな春の日差しがゆったりと移ろい、時間の流れが緩やかに感じられる情景を指す。『詩経』に由来する雅な表現である。
巧遅拙速とは、物事を完璧に仕上げようとして時間をかけ過ぎるよりも、たとえ出来栄えが多少粗くとも、迅速に成し遂げる方が良いという教えである。これは『孫子』の兵法に由来する「巧遅は拙速に如かず」を略した四字熟語で、「巧遅」は巧みだが遅いこと、「拙速」は拙くとも速いことを意味する。